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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*休日の過ごし方*


 《おきた?》

 朝、目が覚めて

 君にそんな

 メールを送る。


 *休日の過ごし方*


 《お前、起きるの遅い》


 いつも早起きな

 君からのメール。


 時計は9時。


 《まだ早い時間じゃん》


 休日の

 私の起床時間にしては

 早い方。


 《おれ、一時間前には
  ご飯食べたって》


 そういって

 送られてきたメールには

 目玉焼きがのっかった

 トーストの写真が

 添付されてた。


 《はやおきおじいちゃんだね》


 年をとるとさ

 早起きになるって言うじゃん。

 君はきっとそれだよね。


 《お前はまだまだお子ちゃまじゃん》


 


 そんなメールのやりとりで始まる

 休日の朝。



 今日の私の予定はね

 今からご飯を食べて

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 これといって予定なし。


 君は今日はこのあと

 バイト行くんだっけ。



 《じゃぁ俺、バイトいくね》



 ほらね。

 だから今日は

 君と会えないんだもん。


 《いってらっしゃい。
  がんばってきてね。》


 「さてと・・・」


 今から君はバイト。

 ってことは

 君とはメール出来ないし。。。


 重たい腰を上げて

 久し振りに部屋の掃除。


 中途半端だった衣更え。

 夏服を押し入れに入れて

 たんすの整頓。


 本棚の雑誌も

 古いものは全部くくって

 来週の廃品回収にでも

 出してこようかな。

 
 写真立ての写真。

 そろそろ新しいのに

 変えたりなんかして。

 
 休憩がてらに

 お昼ご飯食べて


 気分転換に

 ソファーの位置なんかも

 変えて見たりして。

 
 近付く君の誕生日の

 プレゼント考えてみたり

 
 
 気が付いたら

 時計はお昼の3時。



 君のバイトは4時終り。



 ココから君のバイト先まで

 半時間。


 することもなくなって

 無性に君に

 逢いたくなったから


 気が付いたら

 君のバイト先前で

 君の事

 待っちゃってたんだ。



 《バイト終わったよ~。
  今日、なにしてた?》



 4時過ぎ。

 君からのメール。


 返信もしないで

 君を待つ。



 ねぇはやく出てきて?

 メールの返事は

 直接君に話してあげる。


 ねぇ早く出てきて

 ぎゅ~ってさせて?





 


 

 


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